第70回日本気管食道科学会総会ならびに学術講演会

会長挨拶

第70回日本気管食道科学会総会ならびに学術講演会
会長 塩谷 彰浩
(防衛医科大学校 耳鼻咽喉科学講座 教授)

 この度、第70回日本気管食道科学会総会ならびに学術講演会を来る2018年11月8日(木)・9日(金)にSHINAGAWA GOOS 内のTKPガーデンシティ品川(東京都港区)で開催させていただくことになりました。大変名誉なここと思うと同時に身の引き締まる思いがいたします。本校が気管食道科学会を担当するのは、初代井上鐡三教授が平成元年10月の第41回総会(第6回世界気管食道科学会との同時開催)を、2代目北原哲教授が平成16年2月の第14回の認定医大会を担当したとき以来のことです。
 本学会のテーマは「気と食」といたしました。一見シンプルなテーマですが、これの意味するところは、本学会の設立にご尽力された小野譲先生が、気管食道科学会の気管とは気管そのものを指すのではなく、鼻腔、喉頭、気管、気管支、肺に至るひとつの気道を意味し、食道も同様に咽頭から食道、胃までのひとつの食道を意味する、と述べていらっしゃることに由来します。今でこそ、one way one disease、field cancerizationといった管腔をひとつの臓器として考えることは、当たり前でありますが、本学会黎明期にすでにこのことを見抜いていらした先生の先見の明に驚かされます。今回は70周年の記念すべき会ですが、このような区切りの会に、原点に立ち返り、気管食道科学を見直し、その未来を考えようという意味です。
 そのような観点から、学際的な本学会の特徴を生かした、特別講演、シンポジウム、パネルディスカッション、ハンズオンセミナーなど、魅力的な企画を数多く用意する予定です。耳鼻咽喉科、食道外科、呼吸器外科・内科など本学会員の全ての科の先生方にとって、有意義な情報を提供したいと思います。さらには、記念式典や記念講演などの70周年にちなんだ企画も楽しみにしていただければと思います。
 会場は、新幹線や羽田空港からのアクセスのよい品川駅高輪口の正面にあり、東京のどこにでも行きやすい場所です。先生方には学会の後、東京での余暇をお楽しみいただければと思います。
 また、我々防衛医大は防衛省所属の唯一の医学部でありますが,その特色を生かす企画も用意しており、海上自衛隊音楽隊によるミニコンサートや自衛隊関連の展示も行う予定ですので,是非楽しみにしてください。
 現在教室員一丸となって、先生方のご期待に少しでも添えるように鋭意準備を進めておりますが、会の成功は会員の先生方のご協力にかかっておりますことは言うまでもございません。何卒盛大なるご支援をお願い申し上げますとともに、沢山のご参加をお待ち申し上げております。

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